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面白い仕事しかやったことがない?

25年くらいの間、専門紙記者、編集プロダクション編集者、インタビュアー、ライター、広報紙の編集者、ディレクター、動画編集者、WEBディレクター、営業などを経験してきました。

インタビュアーは何度やっても面白い

もちろんインタビュー前には、企画作成、アポイント、出張、そしてインタビュー後のコンテンツ作成が待っているので、面白さだけではありませんが、最終的にコンテンツが誰かの参考になるという形で波及していくことが、とてつもなく面白いですし、たとえ、私がその瞬間まで興味を持っていなかった分野であっても、インタビューしていくうちに、興味がガンガンわいてくるのでやっぱり面白いのです。そこで得たものを、単にその直後の成果物に、だけでなく、あとからいろんな形で活かせるのも魅力です。数こなしてこそ見えてくるものが自分なりにあります。

WEBディレクターも相当面白い

家を建てたその人自身の経験、あるいは住宅会社の隠れた実力、は、一般的な住宅会社のサイトでは実際のところ、なかなかわからないと思います。そんななかで、私たちが取材、撮影し制作した記事を頼りに、良い住宅会社を発見し、実際の家づくりにつながったケースは何百とあると思います。取材先で「iezoomを見て」「●●工務店のサイトのヒストリーを読んで」というお話をたくさん聞かせていただくので、自分の記事が、いろんな方の家づくりに役だったんだなと実感できるのは仕事冥利につきます。

私たちの取材対象である住宅会社って、幸せな仕事だなと思います。住宅会社とお客様の最初の面談の時、住宅会社が一番に考えているのは「お客様がどんな家、暮らしを実現したいか」だと思います。最初から、程度の差こそあれ「顧客満足」の追求に始まり、お引き渡しし、その後のお付き合いも含めて「この家に住めて良かった」と思い続けてもらうことが大きな目的の一つだと思います。

地域密着の商売なので、地域の評判、OBさんからの評価がそもそも大事なので、いい加減な仕事はできませんし。そういう「顧客満足」を大前提とする仕事って、どんな仕事でもそう、というわけではないのです。家族のために幸せな家を求め、その期待に応える家を建てようとする、そのストーリーに関われるiezoomも幸せな仕事ではないかなと思います。

大工さんも設計者も広報、営業担当も、それぞれ、必ずといって良いほど、何か魅力を持っています。あとは私がいかに、その魅力に気づき、引き出し、コンテンツ化させていくか、そしてその結果、実際に、その住宅会社に「御社の家づくりに魅力を感じた。ぜひ打合せを」といったリアクションが来ます。その住宅会社が評価されたというのが第1ですが、関わった私も、実は密かに相当嬉しいです。

何でも面白い?本当か?

例えば、厳しい納期設定や売上げノルマ、あるいはクライアントからの無理目な要求などが発生した場合、補助金の実績報告の記述や提出書類に不備があったことの訂正、などの仕事は確かに面白いばかりではないかもしれません。とはいえ、私は相当面白がっています。締め切り寸前まで

「想像していたのと全然違う内容をこの人は話してくれているけど、この話題をふったら何が帰ってくるだろうか」

「これはブログだけでなくインスタリール&広告を組み合わせたら効果ありそう」

みたいなことが次々に沸いてきます。たぶん取材対象が「仕事で成果を出した人」や「家を建てて幸せを感じている人」とかが多いので、苦労を乗り越えて結局はポジティブな話になることが多いのと、営業の局面でも「広報やWEB戦略を強化して、会社と自分を成長させたい」と思っている人にお会いできることが多々あるからかなとも思います。

たまに取引先の方や外注さん、時には社内の人に「お仕事忙しいんでしょう?」とか言われたり、逆に「お話していると栗原さんからは熱意を感じる」とか・・最近、「面白い仕事ばっかり選んでいるんでしょう?」みたいなことを言われて驚いたり・・・。それに関して思うのは、

確かに忙しい時もある。自分で仕事をとりに営業にも行くのでそういう場合は自分がやりたい仕事をとれる確率も高く、それは確かに熱意も、面白さも充満する仕事になります。しかしそれに限らず、自分が受注したわけでない、間接的に引き受けた仕事でも「ほんとつまらない」という風に思った仕事はたぶんほとんど無いです。

あるとすれば、クライアントが何のためにこの仕事を私に発注して何を成し遂げたいか、の部分で、私がピンときてない時に、こちらから「こういう考え方で挑んではどうでしょう?」と、クライアントや関わる人たちに、思ったことを言えない立場でのお仕事、が10年に1度くらいあって、そういうときは、いかんともしがたい、と思うだけです。でもそんなのめったにありません。

25年やってきて、95%以上が面白い仕事ばっかりだったのは偶然じゃないと思います。

1 周りから見たらしんどそうな仕事でも、たとえぼやいていてもw自分なりに面白がっているというかやるからには途中から「自分しかできない何かの成果」を出せるように粘るので、結果そうなる。

2 その結果、最後までやった後には、ああ「大変だったけど面白かった」ということになったり、苦労した仕事をこなしたあと、そのクライアントから、引き続き頼みたい、と言われたりするので、長い目で見て報われることが多い。

ということかなと思っております。もう51歳なので、ぼちぼち仕事人生だけでなく「老後」も考える必要があるなとは思いつつ、95%の面白い仕事と出会える、この貴重な時間を大事にしたいなと思っています。

栗原

北海道住宅新聞社webメディア局マネジャー。札幌生まれ・浦河・旭川・北見育ち。編集プロダクションのライター・編集者を経て2008年に北海道住宅新聞社入社。各クライアントの魅力・特長を踏まえ、結果につながる記事、写真、サイト、動画、SNS、NET広告を展開するのが得意です。

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