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モデルハウスの施工現場を見学してきました

新型コロナの5類移行で、少しずつ日常生活が戻ってきたと感じる今日この頃。住宅業界でも徐々に見学会などのイベント開催が復活しつつあるようです。

先日、新木造住宅技術研究協議会(新住協)札幌支部主催の施工現場見学会にWebメディア局メンバーで行ってきました。新住協札幌支部ではこれまで、施工技術を高めるため、同業者同士で技術やノウハウを共有する現場見学会などを実施してきました。コロナ渦になり、見学会は一旦休止していましたが、今回、久しぶりに再開。住宅会社や関係企業の方、若手の社員さん、遠くは道南・江差町の住宅会社の社長さんと大工さんも訪れ、熱心に現場を見学していました。

私、松永は通りすがりのチラ見を除けば、施工現場をじっくり見るのは人生で初めて。ワクワクしながら現場に向かいました。

現場はSTV興発さんが札幌市北区新琴似で建設中のモデルハウス。地下鉄駅へのバス路線やJR新川駅が徒歩圏内、近くには商業施設などもあり、生活面でなかなか便利そうです。

木材が織りなす造形美がなんとも素敵

到着してさっそく中へ。梁や柱が張り巡らされて見惚れるような造形美。ついつい上を見上げがちになります。

5月下旬から建て方が始まり、約2週間が経った現場でした。すでに家の構造ができ、断熱材が充填され、窓サッシも取り付け済み。工事の進行の早さに驚きました。

片隅にはグラスウール断熱材が積まれていました。布団の中綿のようで、触るとフワフワ。こうした断熱材の施工などにより、断熱性能はUa値0.27、断熱性能等級6だそう。寒い冬を暖かく乗り切るための大切な素材です。

こちらは耐力面材。ウッドショックの影響により、OSBからの切り替えで採用されました。耐力性能はOSBと変わらず、水に強い特徴があります。

構造材はなんと道産率100%!カラマツや道南杉が使われています。ウッドショックの影響で、意外にも輸入材より安価に調達ができたそう。

床には1階がカバの無垢材、2階がナラの無垢材が敷かれます。完成したら、木の香りに包まれた家になりそうです。

こちらは外壁に張られていた透湿・防水シート。以前は「ホワイト」タイプが主流だったそうですが、コロナ禍で防護服の素材に使われるように。住宅用は「シルバー」タイプが使われていました。

こうした現場を見ると、「ウッドショック」「コロナ」――と、普段ニュースなどで何気なく耳にしている出来事が、身近なところ、またさまざまな分野に影響を及ぼしていることを実感します。

ちなみに、シートに張られている板の中の不思議な穴は、壁の中の空気の通り道。家を長持ちさせるため、細かいところまで配慮されているんですね。

2階で発見!実は4層構造だった

まだ階段がないので2階を見るにはハシゴを上らねばなりません…。若干怖かったのですが、意を決して上ってみました。

ハシゴの途中には2階フロアより少し低い部分が。階段の10段目にスキップフロアが設けられていました。

モデルハウスのコンセプトの一つが「コンパクトの中に広がりのある家」。空間に目線が抜ける部分を作ることで、家の中を広々と伸びやかに見せる設計になっています。

2階に上がり、そこから数段上がったところにはロフトが造られていました。外から見ると2階建て。でも入ってみると4層構造。こうした立体的な家は憧れます。完成したらどんなだろう。

2階の外では、大工さんがバルコニーを施工中。シートがかかっていて今は見づらいですが、完成すれば手稲山が正面に見えるそう。山が眺められる生活、いいですね!

当日は雨予報でしたが何とか持ちこたえ、見学を終えて外に出ると青空が見えました。(ちなみに見学会の終了後は土砂降りに…。グッドタイミングでした)。

完成はお盆ごろの予定とのこと。ここからどんな家に変貌を遂げるのか。完成が楽しみです。今回のように、少しでも多くの現場に触れて、住宅知識の習得や記事・サイト制作に活かしていければなと思います。

松永

Webメディア局編集スタッフの松永です。生まれも育ちも岡山県。青春時代を札幌で過ごした後に東京へ。コロナ渦をきっかけに家族で移住し、札幌に戻ってきました。メーカー→編集プロダクション→専門誌の出版社を経て2022年6月に入社。Web記事の公開や取材・原稿執筆などを担当しています。Web媒体の仕事は初めてですが、住宅会社さんの魅力、良さが伝わる文章づくり、サイト制作を心掛けていきたいです。

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