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住宅会社・工務店の独自性を引き出す取材記事/iezoom

世界各地の銘木が積み上げられた昭和木材(株)の東川工場

こんにちは、ディレクターの松下です。今回は先日iezoomで取材した旭川の総合木材企業・昭和木材(株)さまの東川工場のレポートをご紹介します。                                    私たちが運営する住宅会社探しのポータルサイトiezoomでは、オーナーのお宅を取材して、会社さまの家づくりを紹介する実例記事をつくることが多いですが、会社さまの様々な取り組みを記事化することもあります。そこには、会社の全体像を紹介することで、エンドユーザーへの信頼に繋げる意図があります。                                                                    

昭和木材さまは大正2年創業の歴史ある木材会社さんで、住宅事業部を持っており、これまでiezoomでは、オーナー宅を取材して昭和木材さまの「家づくり」に焦点をあててご紹介してきました。

スノーボードの収納室がある平屋のガレージハウス 比布町H邸

厳選したアイテムで美しくシンプルに暮らす 旭川市M邸/昭和木材

昭和木材・住宅事業部さまは、上質な木をふんだんに使った室内や、暮らしやすい動線に配慮したプランニングで、旭川圏でも人気の住宅会社さんです。オーナーから特に喜ばれているのが、木味の風合いが魅力の造作家具の数々。人気の旭川家具を手掛ける工房にも木材を卸している会社さんだけあって、どこまでも本物志向・唯一無二の一品を手に入れることができるんです。

そこでiezoom編集部では、2回に渡り、昭和木材さんの魅力的な家づくりを支えている木材加工の現場を取材させていただくことにしました!

札幌工場の記事はこちら 昭和木材プレカット工場を視察

前回取材した札幌工場(石狩市新港南)はプレカット資材といわれる、住宅の構造体部材の加工をしており、扱うのは主に針葉樹。コンピューターで精密に木材のサイズ指定を行い、高性能機械でカットを行っていきます。

一方、今回取材した東川工場は家具内装部材となる木材を加工しており、扱うのは広葉樹で、仕上がりには美しさが求められます。工場の敷地面積は延べ9万m2。90名の職員さんが働いている作業場のほか、木材を屋外で乾燥させるための広大な敷地が広がっています。

製造工程を敷地全部を回って教えてくださった昭和木材(株)の専務取締役 高橋謙太郎氏

高橋専務 丸太から板を切り出し、乾燥保管までやってる製材会社は全国でも珍しいんです。丸太を一年間、外で乾燥させ、含水量を30%まで落としたら、今度は50度から初めて80~90度くらいまでの釜の温度で2~3週間、乾燥仕上げをします。100年余りの歴史の中で弊社が独自に培ってきたやり方です。

工場で働く方たちは木の目利きです。瞬時にどの部分が、どのような用途に適しているかを見極めて分別していきます。1本の丸太は製材、集成材、建築資材、家具、内装部材、合板の他、細かな破材は燃料、パルプ原料、畜産資材と、すべて余すところなく製品化されるように工場が設計されています。

世界各地の銘木から伐りだした一枚板が並ぶ様子は圧巻です。昭和木材で家を建てるオーナーは、ここで好みの板を選び、世界に一つだけのテーブルを造作してもらう楽しみも。こんな風に、構造部材から内装材・家具といった最終形まで、一連で管理してもらえることはオーナーの安心に繋がっています。

このように、iezoomでは会社さまの様々な取り組みを記事化することで、他の会社さまにはない独自性やアピールポイントを打ち出してユーザーに届ける記事作りも行っています。ご興味のある方はこちらの記事もご覧ください。それではまた~☆                                  

前後編で地域活性を視野に入れた家づくりの取り組みを紹介(当別・辻野建設工業さま)
独自の冷房・断熱システムを前中後編で特集した記事(札幌・シノザキ建築事務所さま)
松下

チーフ・ディレクターの松下です。20代に出版社勤務→子育て→古巣で住宅ライター→現在に至ります。空間づくりに興味があり、半年間家づくりの職業訓練を受けた経験があり、大工さんへのリスペクト大です。今のモットーは「できません」を言わないこと。まだまだ自分を諦めずに挑戦したいと思っています。仕事を通じて住宅会社さんや、これから家づくりを考えている方たちのお役に立てると嬉しいです。

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